生理・性交・性感染症

PMS 月経前症候群とは?【徹底解説】

PMS(月経前症候群)について【徹底解説】

PMSは、「生理開始の3日~10日前から始まり、生理開始と共になくなる症状」と定義されています。
症状には、心とからだの不調があり、かなり個人差があります。

今回はPMSだけピックアップしていますが、生理に伴う心と体の症状は、①生理前、②生理中、③生理前から生理中にかけて、の3つの時期で分けられています。これらはそれぞれ①月経前症候群(PMS)、②月経困難症または月経痛症、③周経期症候群と呼ばれています。

では、PMSの具体的な症状や原因、対処法について一緒に学んでいきましょう✎

PMSにはどんな症状があるの?

PMSには、心とからだの不調があります。

下のチェック表、みなさんはいくつ当てはまりますか?

心の不調

□ちょっとしたことでイライラする
□気分が落ち込む
□やる気が起きない
□緊張が続く
□情緒不安定になる
□悲しくなって泣きたくなる
□怒りっぽくなる
□ものごとに興味がわかなくなる
□何事も面倒に感じる
□引きこもりたくなる
□疲れやすい、だるい
□判断力・集中力が低下する
□眠くなる・眠れなくなる
□性欲、食欲が増す
□自分の感情をコントロールできない

からだの不調

□下腹部が張る・重い・痛い
□乳房が張る・痛い
□便秘・下痢になる
□頭が重い・痛い
□手足がむくむ
□食べ過ぎにより体重が増える

どれか1つは思い当たるものがあるのではないでしょうか。

これらの症状には個人差があり、症状には「元の性格も関係する」と考えられています。

普段から落ち込みがちな人は、生理前にそれがひどくなりやすく、イライラしがちな人は、もっとイライラしてしまうそうです。

そして、「なんとなくいつもと違う」くらい軽い症状の人もいれば、まったく身動きが取れないくらい重い症状がある人もいます。

症状が重く、日常生活に影響が出てしまう人も多くいます。

我慢せずに婦人科に相談にいきましょう!!

PMSはなぜ起こる?【原因】

実は、はっきりとした原因はまだわかっていないのです。

原因はまだわかっていないけど…

ただ、PMSが起こる時期から考えて、女性ホルモン【エストロゲン】と【プロゲステロン】が関係しているのではないか、と考えられています。

根本的には、脳(視床下部‐下垂体)ー卵巣系とセロトニンシステムの相互関係に原因があるのでは?と近年注目されているようです。

それだけでなく、生活習慣や食生活精神的なストレスなど、様々な要因が複雑に絡み合って、症状を重くしているのでは?と考えられていたり、

子宮が冷えることで自律神経が乱れ、精神的な不調や頭痛・腹痛などの原因になっているのでは?とも考えられています。

PMSの第1要因はストレス?

原因がよくわかっていないPMSですが、「ストレスが1番の原因だ」と言っている専門家たちは少なくないようです。

「日常のストレスが強く、ストレス発散が上手にできない者は月経周期の変化を強く自覚するが、ストレスがあってもストレス発散が上手にできている者は、変化の自覚は低い」という報告もあります。

要するに、【普段から強くストレスを感じている女性の方がPMSで悩んでいる】ってことですね。

普段でさえしんどいのに、生理前にもっとしんどくなるって、つらすぎますよね( ;∀;)

PMSの【対処法】

明確な原因がわかっていないPMSですが、いくつか対処法があります。

お薬等で和らげる方法

ホルモン療法(低用量ピルなど)、漢方薬、向精神薬などが使われます。私のおすすめは低用量ピルです。ピルに関しては次回以降にまとめます✎

漢方薬にはたくさんの種類があるので、参考までに載せておきます。

漢方薬

【加味逍遙散(かみしょうようさん)】

体力があまりない人で、肩がこる、めまいや頭痛がするなどのほか、のぼせや発汗、イライラ、不安など様々な心身の不調に広く用いられている。ストレスによる頭痛やめまい、不安、不眠などの症状にも。

 

【当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)】

血液の巡りをよくして、体を温める効果有り。月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害などによく用いられるほか、産前産後の不調(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)などにも使われる。
体力のない人向け。めまい、立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りなどの改善にも使われる。

【桃核承気湯(とうかくじょうきとう)】

比較的体力があって精神不安や月経困難、便秘などのある人向け。腰痛、痔、打撲などにも用いられる。高血圧の随伴症状の頭痛・肩こり・めまいの改善にも。

【抑肝散(よくかんさん)】

体力は中程度で、怒りっぽい、興奮しやすい、イライラするなどの症状のある人向け。具体的には、神経症、不眠症、歯ぎしり、更年期障害などに用いられる。

【甘麦大そう湯(かんばくたいそうとう)】

女性や子どもの精神不安によく用いられる。激しい怒りが急にこみ上げるような時に。

ホルモン療法や向精神薬、漢方薬などは、婦人科・産婦人科で処方してもらえます。

漢方薬などは市販でも売っていますが、まずは婦人科などを受診して、からだに合うものを専門家に選んでもらってから試すのが良いと思います。

自然と健康を科学する漢方のツムラHP参考
https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/

市販薬「プレフェミン」(ゼリア新薬)http://prefemin.jp/

 

2014年にPMS向けのお薬として販売開始されたものです。

西洋ハーブのチェストベリーのエキスが配合されたもので、月経3周期飲み続けると、PMS症状の改善効果があったと報告されています。購入の際は、薬剤師さんに相談してみてください。

気になるお値段は…30日分で2000円弱となっております。

自分の生理周期とPMSの症状を把握する

PMSは、症状と生理周期との関係を認識するだけで、「症状を受容し共存していくことができるようになる」と言われています。

少し面倒かもしれませんが、皆さんがお使いの生理周期を管理しているアプリ(「ルナルナ」や「FiNC」など)の各日にちのメモ欄に、心やからだの状態を記入してみましょう。日頃からデータをためておけば、婦人科受診時に詳しく伝えることもできます。

とはいえ、絶対に我慢や無理はしてはいけません。「しんどい」と思ったら、まずは婦人科を受診してみましょう。「スマルナ」というアプリで専門家に無料相談することもできます。
【スマルナ】生理の悩みは専門家に相談!スマホでピルも処方OK!

まとめ

●PMSには心とからだの症状がある。症状にはかなり個人差がある。

●生理のつらさは、絶対に我慢してはダメ!!専門家を頼ろう!!

辛い症状があるのであれば、絶対に我慢してはいけません。「みんなも同じ思いをしてる」と思うかもしれませんが、症状には個人差があります。あなたの「つらさ」はあなたにしかわかりません。どうか、ご自分のお体を大切にしてくださいね。

今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました!!

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★☆参考文献等☆★

黒住沙織・佐田節子(2016)『わたしのカラダは私が守る 女性ホルモンの教科書』日経BP社
宋美玄(2020)『生理だいじょうぶブック』凸版印刷株式会社
森田敦子(2019)『相談しにくい ちつとカラダの話』朝日新聞出版
仁平美香(2014)『子宮美人のつくりかた』主婦の友社
稲吉玲美(2017)「月経随伴症状に関する心理学的研究の概観と今後の展望」東京大学大学院研究科紀要第57巻 175-185
自然と健康を科学する漢方のツムラHP
https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/